《番外編》
-ヴェネチア・もうひとつの顔-
毎年秋から冬にかけての一定時期、満潮時になると水没してしまうヴェネチア。ちょうど運良く(いや、悪く?)水没してしまう様子に遭遇することができました。
朝起きて見ると、ホテルの外はまるで川!深さはくるぶしの上にまで達するほどで、各所に長い板で一段上げた歩道が作られていました。
狭い橋桁のような歩道を歩くのはかなり時間がかかる上に、落ちたらびしょ濡れは必至。観光客など、立ち往生してしまう人も続出していました。
サンマルコ広場も浅い湖のような有様…。慣れているはずの現地の人々もかなりウンザリしている様子で、露店のストールでは長靴が大売れ!
でも、潮が引いてきた午後までには、だいぶ各所の水も引き、普通に歩けるようになりました。
毎年秋口から冬にかけて起るこの水没現象。近年は海の中に防波堤を作る等の試みがされていますが、まだ完全な解決には至っていないよう。
ヴェネチア観光は、時期を選ばないととんでもないことになります(苦笑)。
こんな風に、滅多に見られない(?)風景もまた一興ですが(苦笑)、できればやはりいいシーズンに行きたいもの。 かといって、晴天率が高いとされる夏場は、宿泊料金も高いし、臭い(下水の臭いがとくキツく感じられ、ホテルの部屋の下水溝からも漂ってくる)…。
そう考えると、おすすめシーズンは、“春の終わり頃”といったところでしょうか?
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