最新ニューヨーク穴場ガイド 2002 - あの場所は今…。WTC跡地『グランド・ゼロ』現状レポート -

2001年9月11日の米国同時多発テロ事件で、そのターゲットとなり、多くの犠牲者を出したWTC（ワールドトレードセンター）。その跡地は今、どうなっているのか？複雑な思いを胸に"あの場所”を訪れる観光客は後を絶たない。

今でも工事が続く…

今、WTC跡地は『グランド・ゼロ』と呼ばれ、今だその傷跡を深く残したまま、整備の最中にある。グランド・ゼロは実際に見てみると、意外なほど狭い…。この場所に、本当にあのツイン・タワーが建っていたのだろうか？と思うほどだ。WTC崩壊に伴いダメージを受けた周辺のビルも、シートが掛けられた姿のままになっているものも多く、当時の衝撃の大きさを物語っている。

跡地の周囲はフェンスが張られ、せわしなく工事関係者や車が出入りしている。その傍らに設けられた犠牲者追悼のための祭壇。あの忌まわしい事件に至るまでのWTCの歴史と、衝撃的なあの瞬間を伝えるサイン・ボード。その中には、犠牲となってしまった消防士や警察官達の名前を刻んだボードも掲げられている。

それらを食い入るように見つめる人々…。花束や十字架を立てかけたり、それぞれの思いを横断幕に寄せ書きする人もいる。

WTCの脇にはセント・ポールズ教会が佇んでいる。その柵には、当時行方不明になった人を探すために掲げられた無数の写真やメッセージ等が、1年の歳月を経て色褪せていた。

横断幕に寄せ書きをする人

2002年9月時点では、賛否両論で話題になった展望台もなくなり、ツイン・タワーをイメージしたライトアップも終了している。また、しばらくの間閉鎖されていた地下鉄駅（M,N,R,W線のCortlandt.st駅等）も通常に、WTCの憩いの場であったウィンターガーデンも9月17日に再オープンし、一般開放されている。

World Financial Center公式サイト（英語）

「旅のフォトギャラリー/マンハッタン狂想曲」では、グランド・ゼロ周辺やニューヨークの街の臨場感あふれる写真をご覧いただけます。

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