旅で出会った不思議なこと、おもしろい事件、悲しいこと等など・・・つれづれなるままに、書き綴り候・・・。
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トイレは友達

ライター:SACHI

10日間の日程で、友人と2人でバリ島に初めての海外旅行へ行ったときの話。

突然、 お腹が痛くて目が覚める。バスルームへ駆け込む。
腹痛と吐き気で最悪な状態。 まさに、上からも下からも...という感じ。30分はバスルームから出られなかったと思う。

吐きながら考える。昨日何食べたっけナー。歯磨きだってミネラルウォーターでしたし、ナマ物だって食べていない。
それになんと言っても、同じ物を食べた友人がまだ寝ているのになんで私だけお腹痛くなってるのぉぉぉぉ!

インドネシアのバリ島へ初めての海外旅行。独特の香りがするアジアの島に到着してから、すでに3日がたっていた。

私がバスルームへ出たり入ったりするものだから、隣のベッドで寝ていた友人も目を覚ます。
「大丈夫?」

全然大丈夫じゃありませ〜ん。誰か何とかしてぇ。お腹痛いよー。と、蚊の泣くような声を搾り出し正露丸を飲んでみるけど効果無し。さらに我慢できず鎮痛剤を飲んでみる。・・・・なんだかちょっと良くなった気もする。あ、でもやっぱりお腹痛いみたい。動けなーい。

と言うわけで、私はその日を入れて3日間ホテルの部屋の前のカウチでずっと寝ていた。一緒に行った友人にはとても申し訳無いことをした・・・。 一人で買い物に行き、私の為に毎日水を沢山買ってきてくれる。
前日に行こうねって計画していた、夕日のきれいなタナロットにも行けず、ただひたすら体が回復するのを待つ毎日。

冗談ではなくトイレが友達。 あなた無しでは生きられないわ、トイレさん。
でもね、良いこともあったのよ。 まず、ホテルマンと仲良くなった。毎日、毎日カウチで寝ているものだからみんなが声をかけてくれる。 枕はいらないか?ブランケットはいらないか?飲み物は? みんながとっても親切だった。

そして、南の島に到着してから初めてリラックスできた気がする。ゆったり南の島時間を味わった。 日陰で横になり、庭の熱帯植物を見て、あぁホントにここは日本じゃないんだなって思ったし、風も、空も、スコールも気持ち良くて、弱った体に色んなモノが染み込んでいく感じがした
4日目には無事復活したけれど、あの天国とも地獄とも思える3日間を体験したおかげで今ではすっかり、南の島のとりこです。

つれづれなるままに旅日記

No.026


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